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スタジオタッククリエイティブ バイク・クルマ編集局

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プロが教える板金

クルマの板金に関する知識が得られる、「プロが教える板金」が発売になりました。
こちらは、ご存知クルマ大国アメリカの出版社、モーターブックスから発行されたものを日本語化したものです。

実を言うと、最初はここまで厚い本(304ページ!)ではありませんでした。
日々「面白い本がないかな」と物色している中で原著を見つけ、日本語版の出版権を得たのですが、いざ翻訳!という段階で「改訂版がでるので、そちらでどう?」との連絡が。

そう聞いて断る理由もないのでOKしたのですが、やってきたのは我々がイメージする改訂版ではなく、同じなのはタイトルだけの全面変更で、ページも100ページ以上増えていたのでした。

ページ数だけでも読み応え満点ですが、それよりもここでお伝えしたいのはその中身!
そもそも本書が目についたのは、日本ではほとんど使われていないと言ってもいい、イングリッシュホイールの使い方が含まれていたからです。

イングリッシュホイールとは、板金用の板を加工するための道具で、アンビルとホイールとの間に板をはさみ、前後させることで様々な形が作れます。ハンマーとドリー(当て金)で何でも作る!という凄腕職人さんの技を見て板金に興味を持っていた中、どうやらイングリッシュホイールというのは凄いらしい、という感触を得ていて、でも情報がほとんどなかったんです。

それがバッチリ紹介されています!
プロが教える板金

もちろん、手とハンマーで叩く方法も載っているのですが、それにプラスして板金の手間を劇的に減らしてくれる、「ストレッチャー&シュリンカー」、「プラニシングハンマー」といった専門機械の使い方や、ワンオフボディを作るのに便利な「バック」という型の作り方と使い方も掲載しています。いわずもがな、手で扱う板金工具も紹介していますが、それを見て思うのは文化の違い。

それは「日本的な細やかさ」vs「アメリカの豪快さ」といった感じのものではありません。板金の重要度が違うので、それに対する認識というかアプローチが違うんです。例えば、日本では魚をよく食べるので、魚をさばくための包丁が色々あるように、アメリカではクルマを板金することが日本より遥かに身近で市場も大きいので、ちょっとした用途違いに対応した工具が数えきれないほど存在しているのです。アメリカでは1枚の鉄板を変形させて丸いフェンダーを作るといったことがそう珍しくないことは、その工具の数を見れば分かります。対して日本では、衝突の修理にしても昔ながらに叩いて直す例は激減していて、悪い鉄板を取り除き、メーカー支給の整形済みパネルを取り付けて終了というのが普通です。カスタムを作るにしても、鉄板をどうにかするよりも、FRPで造形するほうが遥かに多いのが現状で、これなら必要な板金工具の数はグッと少なくなり、イコール流通している工具の種類も少なくて問題がないのです。

長々と描いてしまいましたが、「プロが教える板金」は、金属、特にクルマで使われるような薄い鉄板を整形する技が、それに特化した溶接を含めて網羅されていて、個人的には超オススメ!
錆びたボディを目の前にして「なんとか自分でできないかな?」と少しでも思ったなら、ぜひ手にとって見てください!「そんなヤツ、そんなにいないよ!」というツッコミはナシです(笑)。
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Comments 1

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甲斐 司  
新刊購入希望

はじめまして。新刊のプロが教える板金を購入したいのですが、価格、購入方法をお教え願えませんか。よろしくお願いします。

2013/12/19 (Thu) 23:22 | EDIT | REPLY |   

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